Viteって何?使うと何が嬉しいの?実例で理解するモダンビルドツール ⚡
こんにちは!今回は、最近のJavaScript開発で話題の「Vite(ヴィート)」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
Viteとの出会い
Web開発をしていると、「開発サーバーの起動が遅い...」「ファイルを変更してもブラウザの反映に時間がかかる...」といったストレスを感じたことはありませんか?
私も以前はWebpackを使っていて、プロジェクトが大きくなるにつれて起動に30秒以上かかるようになり、コーヒーを淹れる時間ができてしまうほどでした(笑)
そんな悩みを解決してくれるのが、Viteです。
Viteって何者?
Viteは、Vue.jsの作者であるEvan Youさんが開発した、モダンなJavaScriptプロジェクト向けのビルドツール兼開発サーバーです。
名前の由来はフランス語の「速い」という意味で、その名の通りとにかく速いのが特徴です。
主な特徴
- 超高速な開発サーバー起動: ブラウザのネイティブESモジュール機能を活用し、バンドル不要で即座に起動
- 高速なHMR: ファイル変更時の反映が爆速(Hot Module Replacement)
- シンプルな設定: TypeScript、JSX、CSSなどが最初から使える
- フレームワーク対応: Vue、React、Svelte、Vanillaなど幅広く対応
- 最適化された本番ビルド: Rollupベースで高品質なバンドルを生成
何が嬉しいの?
1. 開発体験が劇的に向上
起動時間の比較:
- Webpack: 30秒〜数分(プロジェクト規模による)
- Vite: 2〜3秒
この差、実際に体験すると本当に感動します。朝一番にPCを開いて、コーヒーを淹れて戻ってきたらまだ起動中...なんてことがなくなります。
2. 変更が即座に反映される
ファイルを保存したら、ほぼ0.1秒以下でブラウザに反映されます。「保存→待つ→確認」のリズムが「保存→確認」になり、開発のテンポが格段に良くなります。
3. 設定が簡単
Webpackの複雑な設定ファイルとはおさらば。Viteなら最小限の設定で、TypeScriptもJSXもすぐに使えます。
実際に使ってみよう
従来の方法(Viteなし)
昔ながらのHTMLに直接scriptタグを書く方法です。
<!-- index.html -->
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>App</title>
</head>
<body>
<div id="app"></div>
<script src="app.js"></script>
</body>
</html>
// app.js
document.getElementById('app').innerHTML = '<h1>Hello</h1>';
この方法の問題点:
- モジュール分割が面倒
- TypeScriptやJSXが使えない
- 本番用の最適化(minify等)を自分で設定する必要がある
- CSSの管理も手動
Viteを使った方法
まずはプロジェクトを作成します。
# プロジェクト作成(Vanillaテンプレート)
npm create vite@latest my-app -- --template vanilla
cd my-app
npm install
# 開発サーバー起動
npm run dev
たったこれだけで、開発環境が整います!
自動生成されるファイル:
// main.js
import './style.css'
document.querySelector('#app').innerHTML = `
<h1>Hello Vite!</h1>
<button id="counter">count is 0</button>
`
let count = 0
document.querySelector('#counter').addEventListener('click', () => {
count++
document.querySelector('#counter').textContent = `count is ${count}`
})
<!-- index.html -->
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Vite App</title>
</head>
<body>
<div id="app"></div>
<script type="module" src="/main.js"></script>
</body>
</html>
できるようになること:
importでモジュールを簡単に分割- CSSも
importで読み込める - TypeScript、JSXもすぐ使える
npm run buildで本番用に自動最適化- ファイル保存で自動リロード
実際に使ってみた感想
正直、最初は「また新しいツールか...」と思っていました。でも使ってみたら、もう戻れません。
特に感動したのは、大規模なプロジェクトでも起動が速いこと。以前は「ちょっと確認したいだけなのに起動に時間がかかる...」というストレスがありましたが、Viteならサクッと起動してサクッと確認できます。
チーム開発でも好評で、新しく入ったメンバーから「環境構築が簡単で助かりました!」と言われることが増えました。
まとめ
Viteは、モダンなJavaScript開発において、開発体験を劇的に向上させてくれるツールです。
こんな人におすすめ:
- 開発サーバーの起動や変更反映の遅さにストレスを感じている
- Webpackの設定が複雑で困っている
- これからモダンなJavaScript開発を始めたい
- チームの開発効率を上げたい
まだ使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。その速さに驚くはずです!
# とりあえず試してみる
npm create vite@latest my-first-vite
それでは、快適なViteライフを!🚀